AngelLamp

140文字に収まらぬものをここに

ファインダー越しに描く私の世界

写真は「真実を写す」と書くけれど
写真がうつすのは、真実だけではないと思う。

 

想い、心、感情、人柄、時間、その他沢山
色んなものをそこに残してくれる。

 

たとえば逢いたいひと。
たとえばその時のきもち。
たとえばそこに残る想い出。
たとえば泣いたこと。笑ったこと。しあわせだったこと。
1枚の中に沢山のストーリーがあって。

 

私は、写真というのは撮り手がどんな気持ちで被写体を見ていたかも、
被写体がどんな気持ちでどんな想いでそこにいるかも
うつしてくれるものだと思っている。

 

だから私は、ファインダー越しにその時の被写体さんを、それが人であれ物であれ、
最上級の愛情を持って撮影しようと心掛けている。
それはきっと被写体さんにも伝わるだろうし、
写真にも出るから。

 

愛情が足りない写真になってしまったらそれは私の力不足で
決して被写体さんのせいではない。

 

でも愛情が足りないなんてことにならないように
私は今日も必死に、精一杯の力でファインダーを覗いています。

 

写真は「記録」かも知れないけど
それだけじゃなくて
「人生」や「人間」
そのもの。

 

ただのデジタルデータじゃないんです。
綺麗に撮れればいいわけでもなくて。
ピントがちゃんと合っていることや、構図が綺麗なこと、
それがすべてじゃないと思うのです。

 

色味、光、構図、表情、そういう中に
そこに見た人撮った人の気持ちや意図があれば
それはきっと、他の誰にも撮れない素敵な一枚だと思うのです。

 

ピントが合っていなくても、手ブレしてしまっていても

そこに意味や意図や感情があれば
私はピントが合っていないことさえも、手ブレさえも、失敗した写真さえもいとおしいことだと思うのです。

 

やさしさを残したい。愛情を残したい。
やさしさを描きたい。愛情を描きたい。

 

被写体の素敵な一瞬を切り取りたい。

 

映画を一時停止したような、
そこに沢山のストーリーがある、
そんな写真を撮り続けたい。

 

写真って、場所も時間もなにもかも超越するなって思うのです。
だって写真の中では、その一瞬が永遠になる。

 

これって、とても素敵なことだと思いませんか?